2014.10.19 きんたメール第424号。※きんたメールとは、板橋教会の週報をメールで送っている際に添えている板橋教会ホームページ担当のきんた(北村)の独り言です。
「うっちゃん・・・」
敬愛する皆さま 福岡からです。皆様の上に主の祝福が豊かにありますように。今回は「鬱」について。
いろいろな不安要素があって鬱になる人が多い時代ですが、鬱は誰にとっても身近なものでもあります。鬱の状態も軽いものから重いものまでありますが、昔、私が経験したときの状態は、自分で自分を赦せないため、自分の存在自体が周りの迷惑になるという思いに支配されて、死にたいと強く思ったこともあります。夜眠れないので、昼夜逆転し気力のない日々が続き、何もできないし、人に会うこともできず閉じこもっていました。夜になってベランダから見るたくさんの家の部屋の明かりがすべて幸せそうに見えました。なのに自分は孤独に覆われていました。
鬱は、自分との関係が上手くいかない、こんな自分が嫌になって、受けとめられなくなるとなりやすいのだと学びました。誰でも、自分が不快に思うとつらいものです。特に周囲が理解してくれない時はさらにつらい。鬱のときは、なぜか希望の光が見えないものです。でも見えないだけです。
私が経験した結論から、鬱の本質を知れば、絶望する必要はないということです。例えば、くしゃみも連続して出ると鼻水が出たりして不快になります。でも、本質を見れば、異物が体内に入らないように護ろうとする働き。だから、本当は感謝していい現象と言えます。鬱も、心のサインで、自分を責め続けてしまわないように、護ろうとしている働き。自分を責めないといられない気持ちはわかるけど、傷ついて立てない人を追い詰めても救われることがない。
では、どうすれば良いのか。傷ついて立てない人がいたら、まず手当てが必要です。骨折している人に全力で走れとは言わないように、骨折したら手当てが必要です。支えが必要です。鬱は、心を護るためのサイン。そんな自分を、「責める」よりも、「手当てしてほしい」と言うサイン。では、具体的にどうすればいいのか? 現状は、そんな自分を受け止められないのでつらいのだから無理に受け止める必要はない。
ではどうするのか? 難しそうだけど実は簡単で大事なこと。自分を苦しめているのは弱い自分だと思って、受け止められないのだから「受け止められないと言う自分」を認めてあげればいい。「こんな自分が嫌い、だと思っている自分」を受け止めてあげればいい。受け入れられないということ自体を認めてあげることならしやすい。まず、そこから認めてあげればいい。認めたら「おしまい」ではない。目をそむけたくなるような主の十字架を見上げることと同じ。恐くて受け入れられないと思う自分から受け入れていく。そのうちに自分の十字架を背負って生きることはできる。なぜなら主が一緒にいるから。主が一緒に苦しんでくださるから。主はすべてをご存知だから。そして主は豊かに導いてくださるから。
それで、わたしは鬱の捉え方が変わり、親しみを込めて「うっちゃん」と呼んでいる。鬱も自分の一部だから、嫌々付き合うよりも、どうせ付き合うなら、理解してあげた方が良い。友達になればいい。本当は自分の心を護ろうとしているのだから。鬱は心を護ろうとするサイン。鬱を得体の知れないもののように思っているすべての人の上に主の十字架によって、本質を知って完全に癒されますように。そして小さな者、弱っている者を慈しむ心が養われますように祈ります。
「はっきり言っておく。わたしの弟子だという理由で、この小さな者の一人に、冷たい水一杯でも飲ませてくれる人は、必ずその報いを受ける。」 マタイによる福音書10章 42節
すべての教会が、それぞれの賜物を活かしながら相談しやすい教会となっていけますように。イエスさまとの交わりを証しできますように。今週も本当の命のパンであるイエスさまの恵みをいただいて、正しく判断できる知恵で満たしてくださいますように。
【板橋教会】・・・本日は、礼拝後、「分かち合い、祈りの時」があります。今週は41回目の礼拝です。松田兄のご家族の上に主の祝福が豊かにありますように。新保牧師、わたなべ兄、つのえ兄、なかじま兄、なかや兄、なかがわ姉、よこやま姉、みやもと姉の健康が護られますように。あらた兄の上に主の平安が共にありますように。それぞれのすべてをご存じの主が必要を与えてくださいますことを感謝します。祈りの課題がありましたら、お知らせください。一緒にお祈りします。
ご意見・ご要望は北村までお寄せください。今週も皆さまの上に主の祝福と平安が豊かにありますように。特に被災地の方々の上に主の癒しと慰めが、救援にあたっている方々の働きの上に主の支えが豊かにありますように祈ります。栄光在主
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