「いつも喜びにあふれていなさい。いつも祈りに励みなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにあって、神があなたがたに望んでおられることです。」(テサロニケ人への手紙�� 5:16-18 JCB)
「こころのひかりのものがたり」
ある日、きんたくんはぽつんと座っていました。空は晴れているのに、こころの中はくもり空。
「いつも喜びなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことに感謝しなさい…」
先生が読んでくれた聖書の言葉が、きんたくんの胸に残っていました。
でも、きんたくんは思いました。「そんなのむずかしいよ。かなしい時もあるし、こわい時もある。お祈りの言葉も出てこないし、ありがとうって言えない時もある…」
そのとき、ふわりと風が吹いて、やさしい声が聞こえました。「きんたくん、どうしたの？」
そこには、お助けマンが立っていました。ふしぎなマントをまとって、にっこり笑っています。
きんたくんは、こころの中のもやもやを話しました。「ぼく、喜べない時がある。祈れない時もある。感謝できない時もあるんだ…」
お助けマンは、そっときんたくんの隣に座りました。「それでもいいんだよ。神さまは、きんたくんのすべての時に、いっしょにいてくださるよ。うれしい時も、かなしい時も、神さまはきんたくんのこころを見て、そばにいてくださるんだ。」
きんたくんは、目をまるくしました。「かなしい時も？」
「うん。その時こそ、神さまに心を向けてみて。言葉にならなくても、『今、ここにいます』って思うだけで、神さまはきんたくんの心にそっと光を灯してくださるよ。」
きんたくんは、そっと目を閉じてみました。すると、胸の奥にぽっと小さな光がともったような気がしました。
「…ありがとうって、言いたくなってきた。」
お助けマンはにっこり。「それが、神さまの愛のしるしだよ。喜びも祈りも感謝も、無理にするものじゃない。神さまのそばにいると、自然に芽が出て、花が咲くんだ。」
その日から、きんたくんは毎日、空を見上げて「こんにちは、神さま」と心でつぶやくようになりました。
うれしい日も、ちょっとつらい日も。
そして、きんたくんのこころには、少しずつ「喜び」「祈り」「感謝」の花が咲いていきました。それは、神さまがいつもそばにいてくださることを思い出す、やさしいしるしでした。
「いつも喜びにあふれていなさい。いつも祈りに励みなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにあって、神があなたがたに望んでおられることです。」(テサロニケ人への手紙�� 5:16-18 JCB)
まず神さまに心を向ける練習をし続けていきましょう。あなたは神さまに愛されています。あなたの存在を感謝いたします。今日も一日主の祝福が豊かにありますように。
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