本日の聖書 マタイによる福音書27章1〜4節
夜が明けると、祭司長たちと民の長老たち一同は、イエスを殺そうと相談した。そして、イエスを縛って引いて行き、総督ピラトに渡した。「わたしは罪のない人の血を売り渡し、罪を犯しました」と言った。しかし彼らは、「我々の知ったことではない。お前の問題だ」と言った。そこで、ユダは銀貨を神殿に投げ込んで立ち去り、首をつって死んだ。
宣教題「あなたには主の教会がある」 牧師 新保雅雄
主イエスは、夜の間に逮捕され、大祭司の屋敷で行われた最高法院による裁判によって、死刑の判決をうけました。しかし死刑にする上では、もう一つ、別の手続きが必要でした。ユダヤ最高法院には、死刑にする権限がなかったのです。当時、ユダヤはローマ帝国によって支配されていました。その為ローマ帝国から派遣されていたユダヤ総督ピラトに死刑を実行する権限があったのです。
それで夜が明けると、最高法院のメンバーである祭司長たちは、相談して、主イエスを殺すことを確認した上で、主イエスを縛って引いて行き、総督ピラトに引き渡し死刑の許可を得たのです。
一方、主イエスを裏切り、引き渡す手引きをしたイスカリオテのユダは、主イエスに死刑の判決が下ったことを知ると後悔し、受け取っていた銀貨30枚を祭司長たちに返そうとしました。ユダが祭司長たちに、主イエスを引き渡す報酬として、受け取る約束をしていた銀貨でした。
ところが、祭司長たちは「我々の知ったことではない。お前の問題だ」と言い相手にしません。追い詰められたユダは、銀貨を神殿に投げ込んで首をつって自殺しました。痛ましい最期です。
時として私たちも、神よりお金に心を奪われることがあります。このユダの行為を非難できない。私たちも知らず知らずの中に、神を裏切っているんです。自分の中にある醜い心に気が付いたら、悔い改め、主に祈って下さい。ユダは主イエスが捕らわれ救いを求められず死を選んだ。今私達には、主イエスが聖霊となられた教会があるんです。求めて下さい、必ず救われます。
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