本日の聖書 マタイによる福音書20章7〜11節
彼らは、『だれも雇ってくれないのです』と言った。主人は彼らに、『あなたたちもぶどう園に行きなさい』と言った。夕方になって、ぶどう園の主人は監督に、『労働者たちを呼んで、最後に来た者から始めて、最初に来た者まで順に賃金を払ってやりなさい』と言った。そこで、五時ごろに雇われた人たちが来て、一デナリオンずつ受け取った。最初に雇われた人たちが来て、もっと多くもらえるだろうと思っていた。しかし、彼らも一デナリオンずつであった。それで、受け取ると、主人に不平を言った。
宣教題「さあぶどう園に行きなさい」 牧師 新保雅雄
神の御国では、この世で不条理なことが、たびたび起きます。本日の聖句も、世では非難されても、御国では愛の真理なのです。このたとえ話、あなたは、この中の誰が、自分に該当すると思いますか?
朝一番に雇われた人、午前9時に雇われた人、朝一番から働いた者だ」と思うのなら、神様を不公平だと非難したくなるでしょう。あるいは9時や12時に雇われた者だとしても、夕方5時になって雇われて1時間しか働かなかった者が、自分と同じ賃金をもらったなら不満を持つでしょう。
もし自分が、だれも雇ってくれる人がおらず、夕方5時になってやっと主人に雇われて、1時間しか働かなかった者だとしたらどうでしょうか? もう日が暮れそうな、あきらめかけていた。
だれも雇ってくれる者がおらず、夕方まで広場に立ち続けた。こんな時間まで待っても無駄だと思いながらも、腹をすかした家族が待つ家へ、手ぶらで帰ることもできない。途方に暮れて立ち続けていた、この最後の者が、自分だとしたら。
私たちは、自分が、この夕方5時に雇われて1時間しか働かなかった者、これは私のことであると知った時、この「ぶどう園の労働者」のたとえ話が理解できるのです
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