礼拝説教要旨
礼拝説教要旨 : 2019年4月14日「御心のままに」
本日の聖書 ルカによる福音書22章42節
「父よ、御心なら、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの願いではなく、御心のままに行ってください」
宣教題「御心のままに」 牧師 新保雅雄
主イエスは、十字架に付かれる前夜、弟子たちと過越しの食事「最後の晩餐」を終えられるとオリーブ山のゲッセマネへ行かれた。
主イエスは、ゲッセマネに着くと一人で祈り始められました。
「父よ、御心なら、この杯をわたしから取りのけてください。」
「杯」というのは、「十字架の死」を意味しています。
神の子イエスが、このように祈られたことを、皆さんは意外に思われるかも知れません。「神の子なのに、まるで弱い私たち人間のように祈るのか?」と思うからです。
しかし私たちは、この主イエスの祈りによって救われるのです。主イエスの人間としての弱さ、優しさに触れるとき安心するのです。私たちの苦難を主イエス自身も、ご存知であると思うからです。
主イエスが、そうであった様に、私たちも自分の苦しみを素直に、神に祈れること、そう神は私たちの父であるからです。律法学者の様に模範的な、キリスト者だから、信仰者だから、そんな祈りを作り出さなくともいいのです。
恥ずかしい弱い自分を素直に、現してもいいんです。痛ければ痛い、苦しければ苦しい、ありのままの祈りを聞き届けて下さるのが、父なる神なのです。
しかし、祈りは独りよがりではいけません。信じて祈ることを忘れてはいけません。神の愛を信じることです。今苦しいかもしれない、しかし苦しみだけで、決して終わることはないのです。最後は、神にすべてをゆだねることです。御心のままに、なりますように。
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