本日の聖書 使徒言行録1章13〜15節
彼らは都に入ると、泊まっていた家の上の部屋に上がった。彼らは皆、婦人たちやイエスの母マリア、またイエスの兄弟たちと心を合わせて熱心に祈っていた。そのころ、ペトロは兄弟たちの中に立って言った。百二十人ほどの人々が一つになっていた。
宣教題「二階の祈りの部屋」 牧師 新保雅雄
「エルサレムを離れず、前にわたしから聞いた、父の約束されたものを待ちなさい。あなたがたは間もなく聖霊による洗礼を授けられるからである」(4、5節)という、主イエスの約束を思い出した弟子達は、彼らがとどまっていた二階の部屋で、熱心に約束の聖霊を待ち望み、心を「一つ」にした「祈る群れ」となりました。
そのとき彼らは、わずか百二十人ほどの小さな群れにすぎず、依然として主イエスに対して無理解でした。しかも裏切り者の集団であり、不信仰と無理解の群れです。ユダヤ人からの迫害を恐れて、家の中にひっそりと隠れていた、小心で無力な人々でした。
主イエスの十字架の後の最初の教会は、弱い群れにすぎませんでした。しかし彼らは「一つ」となって「祈る群れ」でした。そして祈る彼らのただ中にキリストは臨在し、祈りに応えて下さる。
「もし、あなたがたのうちふたりが、どんなことでも、地上で心を一つにして祈るなら、天におられるわたしの父は、それをかなえてくださいます。二人、三人、わたしの名において集まる所には、わたしもその中にいるからです」(マタイ18章19、20節)
私達の教会に、そして私達一人一人にも、この「二階の祈りの部屋」が必要なのです。自分の働きを始める前に、まず祈ることです。祈って、神が自分の中で働きを支えてくださることを求めるのです。
それがどんなに小さく無力な、欠けた者たちの集まりであっても、それは力強いキリストの教会となっていくのです。
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