本日の聖書 ルカによる福音書2:30〜31
「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり この僕を安らかに去らせてくださいます。わたしはこの目であなたの救いを見たからです。」
宣教題「あなたの救いを見た」 牧師 新保雅雄
主イエスが、ベツレヘムでお生まれになってから、40日ほど経った時のことです。クリスマスから数えれば、2月上旬ごろです。
律法によると、男の子を産んだ時には、40日間は、清めの期間とされ、神殿に詣でることが、禁じられていました。 この期間が過ぎたので、早速、マリアとヨセフは、幼子である主イエスを連れて、エルサレム神殿に行きました。
こうして、マリアたちが、神殿の境内に入っていくと、ちょうど、シメオンという人が、神殿の境内に入って来ました。このシメオンは、「正しい人で信仰があつく、イスラエルの慰められるのを待ち望み、聖霊がとどまっていた」と言われている人です。
このシメオンは、かつて、神が遣わす救い主に会うまでは、決して死なないというお告げを受けていました。 このお告げをシメオンが聞いてから、どれほどの歳月が経ったことでしょう。毎日毎日、この日を待ち続けたことでしょう。そして、遂に、この日、神の導き、引き合わせによって、エルサレム神殿の境内で、シメオンは、待ち望んでいた救い主イエスに、出会ったのです。
この瞬間のために、シメオンは人生を歩んで来ました。実に、救い主と会うことこそ、シメオンにとって、人生の目的となっていたのです。
シメオンだけでなく、本当は、全ての人にとって、救い主と出会うことは、人生の究極の目的となるのでは、ないでしょうか。そして、今や目的を果たしたシメオンは、心から、神を賛美して歌い出しました。 「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり この僕を安らかに去らせてくださいます。わたしはこの目であなたの救いを見たからです。」人は主と出会うときに、すべての恐れ、疑いから解放される。救いの完成が近いことに、喜びを見出す。死への恐れが消え去るときである。
- 恐れる時にも・・・ (2025-05-04 06:32:10)
- 平和の王・・・ (2025-04-27 05:22:29)
- 祝イースター2025・・・ (2025-04-20 07:37:54)
- 謙遜な救い主・・・ (2025-04-13 07:20:00)
- 約束の地・・・ (2025-04-06 07:01:39)
- あなたは神さまに選ばれた人・・・ (2025-03-30 07:17:31)
- 誠の友に・・・ (2025-03-23 07:18:18)
- 神さまと一緒にいる恵み・・・ (2025-03-16 07:24:36)
- 安心の居場所・・・ (2025-03-09 17:15:25)
- 十字架の愛によって・・・ (2025-03-09 07:33:11)