本日の聖書 マタイによる福音書15章32〜33節
イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた。「群衆がかわいそうだ。もう三日もわたしと一緒にいるのに、食べ物がない。空腹のままで解散させたくはない。途中で疲れきってしまうかもしれない。」弟子たちは言った。「この人里離れた所で、これほど大勢の人に十分食べさせるほどのパンが、どこから手に入るでしょうか。」
宣教題「恵みを忘れる弟子達」 牧師 新保雅雄
今朝の聖書個所、少し前に宣教を聞いたように思います。14章13節「5千人に食べ物を与える」という同じような出来事がありました。そしてまた同じような出来事が起きる。何故でしょうか。
主イエスは言われました「群衆がかわいそうだ。もう三日もわたしと一緒にいるのに、食べ物がない。空腹のままで解散させたくはない。途中で疲れきってしまうかもしれない。」相談を受けた弟子は、「この人里離れた所で、これほど大勢の人に十分食べさせるほどのパンが、どこから手に入るでしょうか。」と答えました。
その時、気がつくのです。少し前に五千人の人々の空腹を満たしたことを弟子は忘れてしまったんでしょうか? 五つのパンと二匹の魚しかなかった時(14章)、主イエスの御手を通る時に奇跡がおこり、大勢の群衆の空腹を満たしたのです。
私たちも、この時の弟子たちのように、主イエスによって祝福をいただき、恵と救いを経験したのに、大きな奇跡も経験したのに、御言葉に感動し涙を流したこともある。しかし、また同じような困難に出会ったとき、その恵の経験を忘れてしまう。そして悩みの中に落ち込んでいく。
私たちは、主イエスに頼り、信頼することを、何度も何度も忘れてしまうのです。しかし主イエスは、弟子たちを非難しませんでした。
神様の恵みを忘れてしまう、不信仰な弟子たちであるが、主イエスは決して見捨てませんでした。そして、前回と同じように、感謝の祈りをして、人々を再び満たしたのです。ここに神様の大きな愛があります。
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