本日の聖書 マタイによる福音書12章43節
「汚れた霊は、人から出て行くと、砂漠をうろつき、休む場所を探すが、見つからない。それで、『出て来たわが家に戻ろう』と言う。戻ってみると、空き家になっており、掃除をして、整えられていた。そこで、出かけて行き、自分よりも悪いほかの七つの霊を一緒に連れて来て、中に入り込んで、住み着く。」
宣教題「愛の花を咲かせる」 牧師 新保雅雄
私たちが家の掃除をするのは、お客さんを迎えるためであって、泥棒や空き巣を迎えるために、掃除をするのではありません。しかし、この家にやってきたのは、お客さんではなく悪霊だったのです。
ここで言う「掃除をする」とは、一生懸命に律法を守ろうとすること、悪霊というゴミを外へ掃出し捨てることです。それは、自分の心を整えて、キリストを迎え入れるためです。つまり彼らは、キリストをお迎えするために、一生懸命、掃除をしていたのです。
ところが、いざキリストが来られたとき、「おまえはキリストではない。おまえは救い主ではない。」と言って、家の中に入れようとはしなかった。だから空家のままになっていたのです。
そこへ以前、掃除して追い出した悪霊が戻ってきた。そこは空き家になっていた。しかも掃除がしてあった。こんな都合の良いことはない。それで悪霊は仲間を呼んできて、掃除をした前よりも、多くの悪霊が住み着き、悪い状態となってしまったのです。
「神様に対して罪を犯さないようにしよう」と一生懸命になり、罪という雑草を抜き続ける。しかし抜いても抜いても、罪の雑草は生えてくる。それでますます意地になって罪の雑草を抜く。
いったい何のために、罪の雑草を一生懸命になって抜くのか?
雑草を抜くのは、そこに色とりどりの花を咲かせるためなのです。
教会に行くようになり、自身の心の中の罪を見つけ、悔い改めたのなら、そのあとに主イエスの愛の種を蒔いてください。掃除されたあなたの心に主イエスを迎えて、愛の花を咲かして下さい。
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