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礼拝説教要旨
礼拝説教要旨 : 2014年12月14日「闇の中に輝く光」
投稿者 : church 投稿日時: 2014-12-13 17:38:53 (1046 ヒット)

本日の聖書  ヨハネによる福音書1章1〜5節

「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神と共にあった。万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。」

宣教題 「闇の中に輝く光」  牧師 黒瀬 博

クリスマスおめでとうございます。

このクリスマスの時期は、一年の終わりでもあります。今年一年を振り返ってみて、「あまり良いことは起きていない」と思う方もおられるかもしれません。4月には消費税が8%に値上げされ、夏には広島での土砂災害、9月には御嶽山の噴火と立て続けに事故が起き、その後も新聞を開ければ悪い話ばかりが載っています。「どうして悪いことしか起きないのだろう」と考える人もたくさんいます。

しかし、待ってください。本当に悪いことしか起きないのでしょうか。私たちはマスコミに騙されているのではないでしょうか。

実は良いこともたくさん起きているのです。ところが、それらの良いことは決して新聞のニュースになることはありません。なぜなら、新聞は売らなければなりません。売るためには悪いニュースを並べる必要があるのです。人間の本能は、悪い出来事に耳を傾ける傾向があります。良いニュースを書いても誰も買ってくれません。

「悪事千里を走る」と言います。悪いニュースは千里を駆けて伝えられます。このことわざは本当です。良いニュースは走ってもせいぜい2,3キロでしょう。しかし、悪いニュースはすぐに伝わるのです。

ですから、新聞やテレビで悪いニュースしか流れなくても、「良いニュースが無い」などとは思わないでください。私たちの知らないところで良いことは毎日、たくさん起きているのです。

イエス・キリストのお誕生のときも同じことが起きました。神の子、救い主の誕生ということは世界最大の良い出来事です。人類全体がこれをお祝いし、お祭りして、花火を挙げてお祝いしてもよい出来事です。ところが、お祝いに来たのは野原にいた羊飼いたちと三人の博士だけだったのです。あとの人たちはまったく無関心でした。ニュースにもなりませんでした。

しかし、心配はいりません。ニュースにはなりませんでしたが、良い結果をもたらすことについては変わりありません。誰にも知られずにお生まれになったにも関わらず、神の子の誕生は世界を変えることになりました。その結果、今日、すでに2000年が経過していますが、世界中の人々がこのクリスマスをお祝いすることになっています。

神の業は最初は一滴の水のようなものですが、集まって小川となり、野原をうるおし、やたて大きな川となって人や動物、魚を養い、最後には海に注ぎます。山の上にいる人には水滴の将来は見えません。しかし、神の業は止まることはありません。世界をうるおし、救い、贖い、祝福するのです。

そして、その神の業は今も続いています。川の水が障害物を乗り越えて進むように、神の業もあらゆる問題を解決して進んでゆきます。人間の目には解決不能に見える問題も神にとっては単なるひとつの障害物にすぎないのです。私たちの人生にも多くの障害物がありますが、神に従って進むならどんな障害物も乗り越えることが出来、問題は解決します。

このクリスマス、神の御子イエス・キリストのお誕生をお祝いしつつ、これからの神の業の前進を期待して感謝を捧げたいと思います。


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