見聞・・・〜を拡げよう〜

投稿日時 2020-09-20 07:31:45 | カテゴリ: ニュースレター

2020.9.20 きんたメール第729号。※きんたメールとは、板橋教会の週報をメールで送っている際に添えている板橋教会ホームページ担当のきんた(北村)の独り言です。

「見聞・・・」〜を拡げよう〜

  敬愛する皆様、いつもありがとうございます。残暑と秋が仲良くしているような天候ですね。熱中症とコロナ禍対策をしながら、思いやりの心は忘れないように皆様が元気に乗り越えていけますよう心からお祈りします。それぞれの状況に合わせて主が必要で満たされますように。

  さて、先日はドリアン助川さんの講演会に参加してきました。テーマは「生きることの新しい意味〜積極的感受〜」です。2015年に大ヒットした映画「あん」の原作者でもあり、明治学院大学教授・ラジオのパーソナリティー・俳優・ミュージィシャンなど幅広く活躍されている方です。「あん」はハンセン病患者に対する無理解による差別からたくさんの示唆を汲み取れる内容でカンヌ映画祭でも「ある視点部門」受賞。「差別」はあらゆる形で身近にあることに気づく視点が「どら焼き屋さん」を中心に浮き彫りにされており、日本の「どら焼き」が世界に知れ渡ったくらい大きな感動を与えた作品でした。

 講演会の冒頭で「今日よりも明日」「明けない夜はない」という励ますためによく使われる言葉があまり好きではないと仰っていました。その理由は希望をもってもらうために引用しているのだけど、「今日」よりも「明日」の方がよいみたいに使用すると「今日」に失礼だと。わたしたちにとっては大事なのは「いま」という「今日」で、今日を生かされているのだと。なるほど〜。

 また「明けない夜はない」といずれ光がさすという希望を促そうとしているのはわかるけど、置かれている背景によって様々で、極端な例で言えば砂漠の多い場所に住んでいる人には太陽よりも夜の方が安らぐように、精神的に疲れている人には夜よりも明け方の方がつらいのだと言う。そういう状態の中にある人にはむしろ夜の方が助かるのだ。夜は暗くて寂しいものではなくて実はそこにも恵みでいっぱいなのだと言う。気づかないだけで身近に恵みはあふれているんだ〜と視点の拡がるお話でした。

 そういった冒頭から「あん」ができるまでのさまざまな背景や映画化になるまでの逸話を笑いあり、涙ありで惹きつける話術も魅力的でした。ドリアンさんは実際にハンセン病の方々と出会い触れ合うことで大きく視点が変えられていきます。2ヶ月で亡くなった赤ちゃんであっても、隔離されて生きてきた状況の中にあっても、それぞれ一人ひとり生きる意味があることに気づいていくのです。どのような状況の中にあっても人は「この世を見るため、聴くために生まれてきた」貴重な存在であり、その存在は単独で存在し得るものではない。だから自分だけのことで心がとられていたら自分を不自由にしてしまう。存在は関係性の中にある。つまり、あなたは世界との関係において存在する。生きている。今見ているものはあなたの一部なのだ。そしてあなたと世界は不可分である。わけようにもわけられない密接な関係ということである。結論として、世界ははじめから与えられている。すべての存在のために「感受」していくことが生きると言う意味であると。途中「差別」についても話がありました、差別は自分が生み出していると。いじめにあった人が集められて集団ができると、その中でまたいじめが起きると。自分の中で差別してしまうことも理解しながらも、恵みに目を向けるように心がけていくことが大事なんだな〜と感じました。そこに気づくと生きる意味が見えてくるとのことでした。求めていきたいと思います。「その日には/耳の聞こえない者が書物の言葉を聞き取り/見えなかった者の目が暗黒と闇から解かれて/見えるようになる。」イザヤ29:18

  ぜひ、ご一緒に教会で神さまの「愛」と「知恵」を確認しましょう。あなたは愛されるために生まれた人です。私たちは不完全な者ですが、不完全ゆえに赦し合い、助け合いながら、神さまの愛に生きる人として成長していきたいものです。いつも主にこそ目を向けていく恵みで満たされますように。そのために十字架の愛を忘れることがないように助けて導いてください。

  どんなときも主が共にいてくださる人生は「新しい力」を受けます。よき理解者が「一緒にいるだけ」で人は「命」を得ます。ぜひお近くの教会(十字架が目印)へ連絡ください。一緒に祈りましょう。あなたの上に主の祝福と勇気が豊かに注がれますように。主が共にいてくださいますように。

【板橋教会】・・・コロナ禍の影響による不安がありますので、安全対策しながら礼拝を行っています。手洗い・うがい・アルコール消毒・マスク・ソーシャルディスタンスなどの細心の注意と対策を心がけましょう。不安に思う方は無理せず、それぞれの場所から神さまに賛美と祈りと感謝の礼拝をしましょう。お問い合わせは教会までお願いします。

祈り:被災された一人ひとりの上に、癒しと平安で満たされますように。新型コロナウィルスによって様々な不安とストレスを抱えています一人ひとりの上に健康が守られますように。罹患されました方やご家族の上に主の癒しが豊かに注がれますように。そのほかにもいろいろな背景を抱えているお一人ひとりの上に主の癒しと平安で満たされますように。むろい姉、よねやま姉、おんだ姉、すずき兄、のざき姉、ひろき兄の上に主が共にいてくださり、いつも助けて導いてくださいますように。のだ姉の歩みの上にいつも主が共にいてくださり主の平安が共にありますように。またあしや兄、たなか兄、あかや兄の働きを祝福してください。新保牧師、つのえ兄、なかや兄、なかがわ姉、なかじま兄、たつみ兄、よこやま姉、みやもと姉、アルマ姉の母の健康が護られますように。子供たちの上に主が共にいてください。もり兄、ふじむら姉の歩みの上に、かおり姉の上に主の祝福が豊かにありますように。バプテスト連盟の諸教会の上に、常盤台教会の上に、母教会の東京西教会の上に、すべての教会とすべての人の上に祝福が豊かにありますように。

それぞれのすべてをご存じの主が必要を与えてくださいますことを感謝します。祈りの課題がありましたら、お知らせください。一緒にお祈りします。

ご意見・ご要望は北村までお寄せください。今週も皆さまの上に主の祝福と平安が豊かにありますように。栄光在主






板橋キリスト教会にて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://itabashi-church.net

このニュース記事が掲載されているURL:
http://itabashi-church.net/modules/bulletin2/index.php?page=article&storyid=443