ある人が、神様に「天国が見たい」とお願いした。
神様は、「いいよ、見て来てごらん」と言ったので、
きっと、すばらしいところなんだろうなぁーと思い、 その人は天国を見に行った。
そこには、大きなテーブルに おいしそうな食事が並んでいた。
その人は、「では地獄はどうなんだろう」と思って、 神様に「地獄も見せてほしい」とお願いした。
神様は「いいよ、見て来てごらん」と言ったので、 その人は、地獄も見に行った。
目をそむけたくなるように、ひどいところ なんだろうなぁと思っていたが・・・・・
そこには、大きなテーブルに おいしそうな食事が並んでいた。
あれれ???「天国も地獄も同じじゃないか」 その人は、神様に文句を言った。
すると神様は「よく見てごらん」と言った。
よく見ると、天国にも地獄にもたくさんの人がいた。
そして、どういうわけか、みんな手に とてもなが~い箸がくくりつけられていた。
地獄の方のテーブルについている人は、 並んでいるおいしそうな食事を箸でつまむけど、
みんな 自分の口に入れることばっかり考えていた。
それで、箸がながすぎるので結局、口にする ことができずに、みんな飢えていた。
天国の方のテーブルについている人は 同じように、おいしそうな食事を 箸でつまむけど、
みんな自分の口には入れずに、 隣の人の口に入れ合って、
楽しそうに、 おもいやりをおいしく味わっていた。
「天国と地獄」は、いまの心の状態のことで、 自分のことばっかり考えてしまう時は、
実は自分の心が地獄みたいなんだって!
だけど、どんな時も「相手を思いやる」とき 心の中は天国みたいなんだって。
忙しかったり、あせってしまったり、 イライラしてしまうときなどもあって、
思いやることがむずかしいときもあるけど、 いつでも、だれでも、どんなところでも
天国の食事には自由に与ることはできるんだよ。 という「おはなし」です。
心の食事いかがですか?
分けたら、ふえるのが 「おもいやり」 あなたが、ハッピーでありますように。
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