「まつこと」の練習・・・

投稿日時 2025-09-11 06:24:50 | カテゴリ: 礼拝説教要旨

 「いらだってはいけません。主を待ち望みなさい。 主は必ず来てくださり、あなたを救ってくださいます。 勇気を出しなさい。主を待ち望みなさい。 主はきっとあなたを救ってくださいます。」(‭‭‭詩篇‬ ‭27‬‬:‭14‬ ‭JCB‬‬)


「まつこと」の練習・・・


きんたくんは、ちいさな町のちいさな家にすんでいます。やさしい目をした子で、だれかが泣いていると、そっと近くに座って耳をかたむけます。でも、じぶんの心がざわざわするときは、ちょっとちがいます。


ある日、きんたくんは、胸の中がもやもやでいっぱいになりました。学校でいやなことがあって、おうちでもうまくいかなくて、「どうしてこんなにうまくいかないんだろう!」と、心の中で叫びました。


「はやく答えがほしい。はやく安心したい。はやく、はやく…」


そのときでした。窓の外から、ふわりと風が入ってきて、カーテンがやさしく揺れました。そして、どこからともなく、お助けマンが現れました。


やわらかい毛布をかかえて、にこっと笑うお助けマンは、きんたくんのそばにすわりました。


「きんたくん、いまは、まつときかもしれないね」と、お助けマンは言いました。


「まつって、なにを? 答え? 安心? それとも神さま?」


お助けマンは、きんたくんの手をそっとにぎって言いました。


「神さまは、きんたくんが安心するために、すぐに答えをくれることもある。でもね、ダビデみたいに、命をねらわれていても、まず神さまに心を向けるっていうのは…“まつ”っていうことなんだと思うよ。」


きんたくんは、しばらく黙っていました。心の中で、ぐるぐるしていた不安が、すこしずつ静かになっていくのを感じました。


「ぼく、まつ練習をしてみたい。すぐに安心を求めるんじゃなくて、まず神さまに心を向ける練習。」


お助けマンは、にっこり笑って、毛布をきんたくんの肩にかけました。


「それは、すごくすてきな練習だね。神さまは、きんたくんの心が向いていること、ちゃんと見てるよ。」


その夜、きんたくんは、毛布にくるまって、そっと祈りました。


「神さま、ぼくはすぐに安心したくなっちゃうけど、まずあなたに心を向けることを、忘れないようにしたいです。まつこと、練習します。」


そして、窓の外には、やさしい光がさしていました。


「いらだってはいけません。主を待ち望みなさい。 主は必ず来てくださり、あなたを救ってくださいます。 勇気を出しなさい。主を待ち望みなさい。 主はきっとあなたを救ってくださいます。」(‭‭‭詩篇‬ ‭27‬‬:‭14‬ ‭JCB‬‬)


まず神さまに心を向ける練習をし続けていきましょう。ああなたは神さまに愛されています。あなたの存在を感謝いたします。今日も一日主の祝福が豊かにありますように。






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