2012年8月26日 「鳩のように、時には蛇のように」

投稿日時 2012-08-26 06:12:18 | カテゴリ: 礼拝説教要旨

本日の聖書 マタイによる福音書10章16節

「わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに羊を送り込むようなものだ。だから、蛇のように、賢く、鳩のように素直になりなさい。」

本日の聖書 マタイによる福音書10章16節

宣教題 「鳩のように、時には蛇のように」 牧師 新保雅雄

主イエスは、ご自分が選ばれた12弟子を、福音伝道に遣わすに当たり、様々な注意を与えられました。福音伝道は、決して簡単ではありません。弟子達を待ち受けているのは「狼の群れに羊を送り込むようなもの」なのです。では何故そのような中に、弟子たちを遣わすのでしょうか。

弟子たちを派遣するきっかけとなったのは、「群衆が飼う者のいない羊のようであった」からです。飼う者がいない羊は、狼や猛獣の餌食になっているのです。そこから一人でも多くの羊を救うためです。

だから、そこへ遣わされる弟子達も、狼や猛獣の群れの中に入っていくのです。しかも、彼ら自身も弱い羊なのです。それゆえ主イエスは「蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい」と言われるのです。

では蛇のように賢くとは何か。このあと主イエスは「一つの町で迫害されたときは、他の町へ逃げて行きなさい」と語ります。ここに蛇の賢さがあります。蛇が危険を察知して逃げていくように、逃げることも賢さなのです。相手が嫌がり敵対しているのに、何とかねじ伏せようとする。自分の行っていることは正義、真理なのだ。それではダメなのです。

キリストの教えは本当に素晴らしい。だから誰もが喜んでそれを受け入れてくれるはずだ。それはとても素直な考えかたです。しかし、実際に福音伝道を行うとき、そう簡単ではないことに気づきます。

当時、キリストに対する熱狂的な信仰が群衆にはありました。しかし、それを上回るくらいに、キリストに対する反感もあるのです。信仰が熱すぎるあまり、福音伝道が行き過ぎてしまう、余計に反感を高めてしまう。だからこそ弟子たちには、「蛇のように賢く、鳩のように素直になる」ことが求められているのです。

 






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