「だから、いつでも用意していなさい。メシヤのわたしは、思いがけない時に来るのです。」 (ルカの福音書 12:40 JCB)
「ほんとうのあんしん」
ある日、きんたくんは空を見上げて、ふと考えました。「ぼくの人生って、なんのためにあるんだろう? ぼくは、安心したいから、いろんなことをがんばってるけど…それって、ほんとうに大事なことなのかな?」
その日の夜、きんたくんは聖書を読んでいて、こんな言葉に出会いました。「あなたがたも用意していなさい。人の子は思いがけない時に来るのです。」(ルカ12:40)
「えっ…?“人の子”って、イエスさまのこと?“思いがけない時”って、“いつ?用意する”って、なにを?」
きんたくんの頭の中は、ぐるぐるぐるぐる。安心したいはずなのに、なんだか不安になってしまいました。
そのとき、ふわりと風が吹いて、やさしい声が聞こえました。「きんたくん、そんなに心配しなくていいよ。ぼくは“お助けマン”。一緒に考えよう。」
お助けマンは、きんたくんの隣に座って、こう言いました。「イエスさまは、私たちを愛して、十字架にかかってくださったんだよ。その愛は、どんな不安も包み込むほど大きいんだ。“用意する”っていうのはね、いつでもその愛に感謝して、誠実に生きることなんだよ。」
きんたくんは、十字架の愛を思い出しました。
自分のために命をかけてくれたイエスさまのことを考えると、胸の奥がぽかぽかしてきました。
「そうか…ぼくが安心ばかり求めていたのは、ほんとうは不安だったからなんだ。でも、イエスさまの愛を思い出すと、その不安が少しずつ消えていく気がする。」
それからのきんたくんは、毎日少しずつ、神さまに心を向ける練習をしました。
そして、同じように不安でいっぱいのお友だちがいたら、そっと隣に座って、こう言いました。
「だいじょうぶ。ぼくも不安だったよ。でもね、イエスさまの愛を知ってから、ほんとうの安心を見つけたんだ。一緒に、心を向けてみよう。」
きんたくんは、安心を求めるだけの毎日から、愛を分かち合う毎日へと求めていきました。
そして、いつかイエスさまが来られるその日を、ぽかぽかの心で待ちたいと思うようになったのです。
「だから、いつでも用意していなさい。メシヤのわたしは、思いがけない時に来るのです。」 (ルカの福音書 12:40 JCB)
まず神さまに心を向ける練習をし続けていきましょう。あなたは神さまに愛されています。あなたの存在を感謝いたします。今日も一日主の祝福が豊かにありますように。
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