「愛する皆さん。人のことばにまず耳を傾け、自分はあとから語り、怒るのは最後にしなさい。 」(ヤコブの手紙 1:19 JCB)
きんたくんは、森の中で一番おしゃべりなクマでした。誰かが話し始めると、すぐに自分の話にすり替えてしまいます。みんなが困っていても、きんたくんは「ぼくの話を聞いてよ!」とばかり言っていました。
ある日、きんたくんは森の奥で泣いているリスのしずかちゃんに出会います。しずかちゃんは、大切な木の実を失くしてしまい、誰にも話せずにいたのです。
きんたくんはいつものように「それならぼくの話を聞いて!」と言いかけましたが、しずかちゃんの涙を見て、なぜか言葉が止まりました。
「…どうしたの?」と、初めて誰かの話を聞こうとしたのです。
しずかちゃんは、ぽつりぽつりと話し始めました。きんたくんは黙って、うなずきながら、最後まで聴きました。
話し終えたしずかちゃんは、少し笑顔になって「ありがとう、きんたくん。聴いてくれて、心が軽くなったよ」と言いました。
その瞬間、きんたくんの胸の中に、あたたかい光が灯ったように感じました。
「聴くって、こんなにすごいことなんだ…」
その日から、きんたくんは「きくこころの森のくまさん」と呼ばれるようになりました。
「愛する皆さん。人のことばにまず耳を傾け、自分はあとから語り、怒るのは最後にしなさい。 」(ヤコブの手紙 1:19 JCB)
まず神さまに心を向ける練習をし続けていきましょう。あなたは神さまに愛されています。あなたの存在を感謝いたします。今日も一日主の祝福が豊かにありますように。
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