2021年11月21日「救いと犠牲」

投稿日時 2021-11-21 06:10:00 | カテゴリ: 礼拝説教要旨

 本日の聖書  マタイによる福音書834


「イエスを見ると、その地方から出て行ってもらいたいと言った」 


宣教題「救いと犠牲」   牧師 新保雅雄


主イエスたち一行が、ガリラヤ湖の向こう岸、ガダラ人の地方に着いた時のことです。主イエスを迎えたのは、悪霊に取りつかれた二人だけでした。舟で渡る前は、主イエスたちは、大勢の群衆に取り囲まれていました。ところが渡った地方では歓迎されませんでした


出迎えたのは、墓場から出て来た、悪霊に取りつかれた二人でした。彼らは、非常に凶暴なので、墓場に隔離された状態になっていたのです。


悪霊たちは、豚の群れを指して、主イエスに、こう願い出ました。「我々を追い出すのなら、あの豚の中にやってくれ」


主イエスは、この悪霊の願いを聞き入れられました。悪霊に向かって、主イエスは、「行け」と言われたので、悪霊たちは、抵抗することもなく、二人から出て、豚の中に入り、豚はみな、崖を下って湖になだれ込み、死んでしまったのです。


これを見ていた豚飼いたちは、町に行って、このことを知らせました。その知らせを聞いた町の人は、主イエスに、その地方から出て行ってもらいたいと言ったのです。


せっかく、主イエスは、悪霊を追い出し、町に平和をもたらしたのに、町の人たちは、主イエスを追い出そうとしているのです。


この町の人々は、悪霊に取りつかれ、苦しんでいる人がいても、悪霊を追い出し、その人を救おうという心を持っていません。隣人への愛よりも自分たちの利益が優先するのでした。


一方、主イエスは、苦しむ人を、ほうっておくことは、ありません。自己を犠牲にしてまでも私たちを救われる。


ここに神の愛があります。






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