本日の聖書 ローマの信徒への手紙15:11
「すべての異邦人よ、主をたたえよ。
すべての民は主を賛美せよ」
宣教題「あなたのために」 牧師 新保雅雄
もうじきクリスマスです。私たちの救い主イエス・キリストの誕生を祝う時です。クリスマスは御子イエスが、私たちのために、お生まれくださったことを、改めて覚える時としたいものです。
せっかくの1年に1回のクリスマスですから、この日を、喜びと平安の中で、静かに迎えたいものです。しかしどうでしょうか。現実の私たちの生活は、救い主をお迎えする喜びと平安に満たされているでしょうか。年末の忙しさや世の煩いが多く、疲れていませんでしょうか。
世の何処に平安があるのでしょうか。国内に目を向けると、経済は、完全に不況を脱したとは、まだまだ言えない状況です。気候変動による異常気象、台風が大型化してあちこちに水害が発生して多数の死者を出す
また、弱い子どもが犠牲になる事件や、隣国との争い。お金をめぐる事件も後を絶ちません。本日のローマの信徒への手紙15章は、神こそ「忍耐と慰めの源」(5節)であり、「希望の源」(13節)であると語ります。
「かつて書かれた事柄」(4節)、すなわち旧約聖書には、イスラエルの人々に対して神がなさった救いの業が記されています。神は、今も生きて働いておられます。しかも、イスラエルの人々だけにでなく、「異邦人」の私たちにも、神は、救いの御手を伸ばしてくださっているのです。
「異邦人」に関する旧約聖書の箇所がいくつか引用されています。ダビデ、モーセ、そして詩編が、異邦人に対しても、「主を賛美し、共に喜べ」と招いています。主イエスは、イスラエル民族だけの救い主としてでなく、この世の全ての人の救い主として、お生まれくださいました。 あなたのために、クリスマスの恵みが、ここにあります。
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