2019年1月27日「裏切りと救い」

投稿日時 2019-01-27 07:28:42 | カテゴリ: 礼拝説教要旨

 


本日の聖書  マルコによる福音書14:18

「はっきり言っておくが、あなたがたのうちの一人で、わたしと一緒に食事をしている者が、わたしを裏切ろうとしている。」

宣教題「裏切りと救い」 牧師 新保雅雄

「最後の晩餐」の席で主イエスは言われました。「あなたがたのうちの一人で、一緒に食事をしている者が、わたしを裏切ろうとしている」この時12弟子の誰もが「自分は裏切りはしない」とは思えませんでした。「もしかして自分が裏切るかもしれない」と心の中で不安がよぎる。それゆえ「まさかわたしのことでは」と、代わる代わる主イエスに尋ねたのです。

楽しい晩餐の席は、一転して緊迫した雰囲気になりました。続けて主イエスは言います。「わたしと一緒に鉢に食べ物を浸している者がそれだ」裏切り者は誰なのか。ここで名前は出ません。主イエスを裏切る者の名前が伏せられることで、どの弟子にも主イエスを裏切る心があるということが、あらわになっていきます。

裏切りのユダ以外の弟子たちも、主イエスが捕らえられて行く中で逃げました。この後の22節でペトロは、主イエスのことを3回知らないと裏切りました。同じく弟子達も関係を否定するのです。

主イエスから「生まれなかった方が、その者のためによかった」と言われるのは、決してユダだけではありません。他の弟子たち全員、また私たちも同じ言葉を聞くべき者なのです。

「生まれなかった方がよかった」最悪な言葉です。しかし、この主イエスの厳しい言葉に、自分を置く時にこそ、救いがもたらされるのです。全人類が主イエスを裏切る。だから全人類への救いがあるのです。いざとなったら逃げ出してしまう。それが私たちの本当の姿なのです。はっきりと心の中がえぐり出されるのです。

自分の罪の大さを知るとき、主イエスの十字架が、自分にとって価値のあるもの、救いという大きな恵みにつながります。





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