本日の聖書 マタイによる福音書4章4節
「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る。一つ一つのことばで生きる。」と書いてある。
宣教題「神の言葉によって勝利する」 牧師 新保雅雄
神の子イエスが、天から降ってこられ人間を罪の世界から救う。
しかしこれを喜べないのがサタン、つまり悪魔。神様を追い落として代わりに自分が、神として崇めてほしいサタンとしては、せっかく人間の祖先のアダムとエバを誘惑して神様から引き離し、罪の世界を造ったのに、ここにきてとり返されては元も子もない。
そこで、主イエスがバプテスマを受けると、あわててやってきました。人々に神のみ国について教え始める前に、キリストを悪の側に誘惑しようとやってきたのです。
主イエスは、祈るために荒野にいました。祈りとは神様との対話です。これから人々を救うにあたって神様といろいろ相談していたのでしょう。神様との祈りは、食事もとらずに四十日間も続いた。主イエスは神であるとはいえ人間の肉体を持つ、さすがに空腹です。
そこを見計らってサタンはあらわれ、「はらが減っているんだろう。神の子なら、そこらに転がっている石をパンに変えて食べたらどうだ。おいしいぞ。」と、誘惑してきます。しかし主イエスは「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る。一つ一つのことばで生きる」と言い放ちました。
主イエスも、神だから当然のことのようにサタンに圧勝したかというとそうではありません。ぎりぎりのところで、神様の言葉によってサタンを撃退することに成功したのです。「キリストは、自分自身も弱さを身にまとっているので、迷っている人を思いやる事が出来るのです。」ヘブル5:2
主イエスは、自分も人間となり、悪の誘惑に打ち勝つのが、どんなに難しいかを経験されたのです。だから、人間の弱さも苦しみ悩みもわかるのです。神の言葉の力によって悪に打ち勝つのです。
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