2017年8月27日「天国は心の貧しい人のもの」

投稿日時 2017-08-27 08:38:52 | カテゴリ: 礼拝説教要旨

本日の聖書   マタイによる福音書5章3節

「心の貧しい人々は、幸いである。

天の国はその人たちのものである。」

宣教題「天国は心の貧しい人のもの」  牧師 新保雅雄

  主イエスは、山上で、「幸い」についてお教えになられました。

  ここで、「もし○○出来るならば、幸いになれます」などと言っておられるのでは、ありません。既に今ある状態に対して、「あなたは幸いだ」と、主イエスは断言しておられるのです。

  3節、4節にある最初の二つの「幸い」は、貧しい人、悲しむ人、この世的な判断からすれば、決して「幸い」とは言えない状態にある人々を指して言われています。この世の常識や価値観に、対抗するかのように主イエスは、「幸いだ」と繰り返していきます。

  まず、最初に「心の貧しい人々」が挙げられています。主イエスが言われている「心の貧しい人々」というのは、直訳すれば、「霊において貧しい人々」のことです。つまり、信仰的に飢え渇いている人のことです。言い換えれば、それは、神の助けを求めている人、神の助け無しには、もう生きて行くことが出来ないほどに、深い苦しみの中に疲れを覚えている人のことです。

  こうした人に向かって主イエスは、「天の国はあなたがたのものだ」と言われています。つまり「心の貧しい人々」こそが、天の国では、最も中心的な存在であり、あなたたちのためにこそ、天の国はあるのだと、主イエスは、言っておられるのです。

  病院が、病気に苦しむ人のためにあるように、天の国は、神の助けを求めている人のためにこそあるのです。病気の人は自力で努力で修行で、何かが出来ることで、癒されるのではありません。

  自分ではどうにも出来ずに、神の助けを祈り願う。私たちは、神の助けを切実に求め、思わず「ああ、神様」と祈らずにはおられない状態に置かれることがある、それこそが、「心の貧しい」状態です。






板橋キリスト教会にて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://itabashi-church.net

このニュース記事が掲載されているURL:
http://itabashi-church.net/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=297