2017年5月28日「赦された者たち」

投稿日時 2017-05-28 07:30:28 | カテゴリ: 礼拝説教要旨

本日の聖書 マタイによる福音書18章21〜22節

そのとき、ペトロがイエスのところに来て言った。「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか。」 イエスは言われた。「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。

宣教題「赦された者たち」  牧師 新保雅雄

  ペトロは、主イエスに尋ねました。「主よ、兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか。七回までですか。」

  対して主イエスの答えは、「あなたに言っておく。七回どころか七の七十倍までも赦しなさい。」それは驚くべき答えでした。

  「七の七十倍」とは、実に490回です。主イエスは、「490回」という回数のことを言われたのではありません。これは「無限に」赦すということを言われています。ここで注意したいのは、七の七十倍という回数、過ちを犯した人を何度も赦すという、回数の多さを教えている、たとえ話ではないということです。

  ここで大切なことは、「何回まで赦すのか」ということではなく、「なぜ赦すのか」ということが重要なのです。そのことを教えるために、主イエスは、ある王様が、家来たちに貸していたお金の決済をしようとした。というたとえ話を出されています。

  「ある王が」家来たちに貸したお金の決済をしようとした。ある家来は1万タラントンの借金をしていた。しかし王は「あわれに思って、彼を赦し、その借金を帳消しにしてやった」のです。

  この借金を帳消しにされた家来は、今度は自分が百デナリオンを貸している仲間に出会いました。そして厳しく返済を迫りました。その仲間は「どうか待ってくれ、返すから」とひれ伏し願いました。しかしこの家来は、この仲間を牢に入れてしまったのです。

  そのことを知った王は、「わたしがお前を憐れんでやったように、お前も自分の仲間を憐れんでやるべきではなったか。」と大変怒った。そして彼が借金を返済するまで牢役人に引き渡してしまった。

  あなたが兄弟を赦さないなら、天の父もあなたを許さない。






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