聖書 箴言29章18節
「幻がなければ民は堕落する。教えを守る者は幸いである。」
宣教題 「新しく創りかえてください」
幻とはビジョンのことです。ビジョンとは目指すべき夢とか目標のことです。ビジョンがないと教会は堕落する。つまり「滅びる」と聖書に書かれています。だから、何のために教会に来ているのか、何のために礼拝しているのか、何のために生きているのかを、いつも確認し、真剣に求めていく必要があります。
夢は私達の人生の道しるべになるだけではなく、私達の人生を変える力があります。だから、夢を持つことはすごく大事なことなのです。それぞれ、人生の夢、今年の目標を考えるきっかけとなれば幸いです。
では教会の目指すものはなんでしょうか。何を信じて生きればよいのでしょうか。現実として私たちは自分本位に生きています。だから、何か自分に降りかかるとすぐに逃げたくなるのです。しかも中々そのことは認めようとしません。むしろ自分を正当化して、すぐに何かのせいにします。人のせいにします。今の自分の生き方は神様に喜ばれるのかどうかをしっかり見つめなくてはいけません。周りを変えようとするよりも、今年は「自分こそ新しく創りかえてください。」と祈ることを目標にチャレンジしたいものです。
アメリカで公民権運動をしたキング牧師が言われた有名な言葉が「私には夢がある」です。肌の色が違うだけでひどい差別のあった時代に、夢をもって対処しました。もし、夢がなかったら、普通に「やられたらやり返す」考えしか持たなかったかもしれません。ところが、キング牧師の夢は、「いまは隔たりのある相手だけど、いつか仲よく一緒に食事をする時が来る」というものでした。
実現不可能にさえ思える現実の中で、差別する相手が悪いのだから、相手を変えてください。とは祈りませんでした。むしろ、「わたしを新しく創りかえてください。」という祈りの姿勢が感じられます。「わたしを新しく創りかえてください」「わたしを新しく創りかえてください」。この祈りこそ私たちが本当に必要とするものです。今日も明日も多くの困難があるでしょう。それでも夢を持ち続けて、恐れずに祈り求めていきたいものです。
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