2017年2月5日「汚れは自分の心から出る」

投稿日時 2017-02-05 07:14:58 | カテゴリ: 礼拝説教要旨

本日の聖書 マタイによる福音書15章10〜11節

それから、イエスは群衆を呼び寄せて言われた。「聞いて悟りなさい。口に入るものは人を汚さず、口から出て来るものが人を汚すのである。」

宣教題「汚れは自分の心から出る」   牧師 新保雅雄

  ユダヤ人の政治・宗教の指導者であるファリサイ派は、「罪人」と呼ばれる人と食事をしなかった。徴税人と食事をしなかった。娼婦とも食事をしませんでした。そんな罪人達と食事をすると、自分も汚れると思ったのです。そしてそのような人と触れたと思った時には、汚れた身を洗い清めたのでした。

  私がまだ中学生の時、同級生の女の子がイジメにあっていました。彼女は「きたない」と言われていたのです。彼女の持ち物が「きたない」と言う。その持ち物にわざと触れて「あー汚い」と言って、その触れた手を他の子に触れて移す。

  彼女は友達がいなくひとりぼっちでした。誰と話をすることもなく、暗く寂しそうな顔をして、いつもぽつんとひとりでいました。

  今そのことを思い出すと、非常に心が痛みます。その子はどんなにつらかっただろうか、どんなに寂しかったことだろうか‥‥。どんなに苦しかったことだろうか。どんなに泣いたことだろうか。そして自分はなぜ、味方になってやれなかったのだろうか‥‥。

  汚れていたのは、彼女なのでしょうか? 汚れていたのは、「汚れが移るから」と言って、からかい触れるのをいやがっていた人の方ではないだろうか。彼女をいじめ、からかい、「汚い」と呼んでいた人の心。その心こそが、汚れているのです。

  主イエスが言われるように、「汚れ」というものは、外から移ってくるものではありません。まさに主イエスのいわれるとおり、「汚れ」とは、私達の心の中から出てくるものです。






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