本日の聖書 ルカによる福音書10章30〜37節
イエスはお答えになった。「ある人がエルサレムからエリコへ下って行く途中、追いはぎに襲われた。追いはぎはその人の服をはぎ取り、殴りつけ、半殺しにしたまま立ち去った。ある祭司がたまたまその道を下ってきたが、その人を見ると、道の向こう側を通っていった。ところが旅をしていたあるサマリヤ人は、そばに来ると、その人を見て憐れに思い、近寄って傷に油とぶどう酒を注ぎ、包帯をして自分のろばに乗せ、宿屋に連れて行って介抱した。さてあなたはこの三人のなかで、だれが追いはぎに襲われた人の隣人になったと思うか。」律法の専門家は言った、「その人を助けた人です。」そこでイエスは言われた。「行って、あなたも同じようにしなさい。」
宣教題「関わりを持つ」 牧師 新保雅雄
マザー・テレサは訪問者に「すぐにお国に帰って、あなたの最も近いところから愛を行い、人を大切にすることから始めてください。愛は最も近いところから始まるのです」と答えたそうです。
私たちに最も近いところとは、どこでしょうか? 情報化時代です。地球の裏側のニュースでもリアルタイムで私達に届きます。遠い国の人たちの悲惨なニュースが届くたびに胸を痛めます。しかし、すぐ近くで苦しんでいる人の助けを求めている声に気づかず、放置してはいないでしょうか?
主が語られたエルサレムからエリコへの旅というのは、人生という旅を意味しています。人生の中で起きることを言われています。強盗に襲われて、半殺しにされ、道端に放り出された旅人とは、人生の旅の途中で疲れ倒れる人の姿です。わたし達は、たびたび人生の旅で、いろいろな苦難や困難、危険に襲われます。
この倒れた人を見て見ない振りをして通り過ぎていく同胞。そこに一人のサマリヤ人が通りかかりました。彼は異邦人でしたが、倒れた旅人に近寄って傷を洗い介抱し、宿屋に運び込んだのです。
主イエスの言う隣人を愛しなさいと言う『愛』とは、何なのでしょうか? 『愛』、それは関わりです。誰かと関わりを持つということなのです。まず、あなたの廻りを見渡してください。
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