2015年5月31日「王の道」

投稿日時 2015-05-31 07:52:49 | カテゴリ: 礼拝説教要旨

本日の聖書  ルカによる福音書13章33節

「わたしは今日も明日も、その次の日も自分の道を進まねばならない」

宣教題「主の道」 牧師 新保雅雄

主イエスと弟子達の前に、ファリサイ派の人々が近寄って来ました。ファリサイ派の人々とは、主イエスを心よく思っていないユダヤ教の一派で、主イエスを十字架刑へ送ったのはこの一派です。

しかしここでは、ファリサイ派の人々は、一転して主イエスに危険が迫っていることを教えに来たのです。当時、ガリラヤを治めていた王ヘロデが、主イエスを殺そうと狙っているということでした。危険なので早くここを立ち去り逃げるようにと教えに来たのです。

自分を殺そうと付け狙っている人が、あなたの元へ来るということを聞いたら、普通なら逃げようとするのではないでしょうか。しかし主イエスは、逃げるどころか全く動じませんでした。そして、ヘロデを狐とよんで、ご自分の進む道を、はっきりと示されました。

そしてファリサイ派の人々に向かって「行って、あの狐に、『今日も明日も、悪霊を追い出し、病気をいやし、三日目にすべてを終える』とわたしが言ったと伝えなさい。」と言われるのです。

悪霊に取り付かれた人から悪霊を追い出し、また病気に苦しむ人をいやし解放しました。そして全ての人の罪を赦す為、十字架の待つエルサレムへ向かう。これが主イエスの進む道なのです。

世のどんな権力者の脅しにも屈せず、今日も明日も、次の日もいつも通りに、人を救う道を歩き続けるのだと、主イエスは言われる。

主イエスは、どんなに強い権力を持つ、自分を付け狙う者にたいしても、全く動じないで、今やるべき事を優先されました。それが主の道です。 

自分の命よりも今最も愛を必要としている人、救いを待って苦しんでいる人、そこが主の道なのです。どうか私たちも世の目を恐れずに、主の歩かれた道を従いたいものです。






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